【腰のすべり症とは?原因と改善のポイント】
腰の痛みや足のしびれがなかなか取れない…。
そんな症状の原因のひとつに「腰椎すべり症」があります。
◆すべり症とは?
背骨(脊柱)は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なってできています。
この椎骨が前後にずれてしまう状態を「すべり症」といいます。
多くの場合は、腰の下の方(第4腰椎や第5腰椎)で起こりやすく、
神経を圧迫することで痛みやしびれが出ることがあります。
◆主な原因
・加齢による関節や椎間板の変性
・長時間の座り姿勢や中腰姿勢
・過度な運動や負担のかかる動作(スポーツ・重労働)
・骨盤や背骨の歪み
・出産後の骨盤不安定
年齢を重ねると、椎間板が薄くなり、靭帯や筋肉の支えも弱まります。
その結果、骨がずれやすくなってしまうのです。
◆主な症状
・腰の痛み(特に立ち上がりや歩きはじめ)
・お尻から太もも、ふくらはぎにかけての痛みやしびれ
・長く歩くとしびれて休むと楽になる(間欠性跛行)
・反る姿勢での痛みや違和感
すべり症の方は、前かがみになると楽に感じることが多いのが特徴です。
◆整体でのアプローチ
リベルテ整体院では、すべり症の根本原因である「姿勢の崩れ」や「筋肉・靭帯のアンバランス」「自律神経の緊張」にアプローチします。
骨を“戻す”というよりも、身体が自然に安定する状態をつくることを目的にしています。
背骨・骨盤・内臓の位置関係を整え、神経や血流の通りを改善することで、
「痛みを繰り返さない身体」へ導きます。
◆ご自宅でできる簡単セルフケア
骨盤の前後ストレッチ
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椅子に座り、背筋を軽く伸ばします。
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骨盤を前に倒して(反る)、次に後ろに丸める(猫背に)。
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ゆっくり10回繰り返します。
→ 腰の動きを出し、筋肉の緊張を緩めるのに効果的です。
太もも裏のストレッチ(ハムストリングス)
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椅子に浅く座り、片足を前に伸ばします。
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背筋を伸ばしたまま、上体を少し前に倒します。
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太ももの裏が伸びるところで20秒キープ。
→ 骨盤の動きをサポートし、腰への負担を軽減します。
◆まとめ
すべり症は「骨がずれているから一生治らない」と思われがちですが、
実際には身体の使い方やバランスを整えることで痛みの軽減が十分に可能です。
原因をしっかり見極め、根本から整えていくことが改善の第一歩です