【腰椎の圧迫骨折とは?】
「少し転んだだけなのに腰が痛い…」
「寝返りのたびにズキッと痛む…」
そんな時、もしかすると腰椎(ようつい)の圧迫骨折が起きているかもしれません。
腰椎圧迫骨折とは、背骨(腰の骨)が押しつぶされるように変形・骨折してしまう状態です。
特に高齢の方や、骨が弱くなる「骨粗しょう症」がある方に多くみられます。
【どうして起こるの?】
腰椎圧迫骨折の主な原因は次の2つです。
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骨のもろさ(骨粗しょう症)
骨密度が低下し、わずかな衝撃でも骨が潰れてしまうことがあります。 -
外傷・転倒・くしゃみや持ち上げ動作などの負担
「転んだ」「重い荷物を持った」「くしゃみをしただけ」でも骨折することがあります。
【どんな症状が出るの?】
圧迫骨折の特徴的な症状には次のようなものがあります。
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急に腰や背中に強い痛みが出る
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寝返り・起き上がり・立ち上がりで激痛
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動かなければ痛みが和らぐ
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身長が縮んだように感じる
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背中が丸くなる(円背)
痛みが軽くても、放置すると背骨の変形や慢性的な痛みにつながることもあります。
【どう治療するの?】
基本的な治療は「安静とコルセット」で骨が自然に治るのを待つことが多いです。
ただし、安静が長引くと筋力が落ちてしまい、再発のリスクも上がります。
当院のような整体院では、
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回復期以降の筋力低下防止
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姿勢の改善
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骨折後に残る腰のこわばりや動きづらさの緩和
などを目的に、無理のない施術や運動指導を行っていきます。
【自分でできる予防・ケア】
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骨を強く保つ栄養をとる
カルシウム・ビタミンD・タンパク質を意識的に摂取しましょう。 -
軽い運動で筋肉を保つ
背筋や太ももの筋肉を鍛えると、骨への負担を減らせます。 -
姿勢を整える
猫背の姿勢は背骨に負担をかけるため、日常の座り方や立ち方も見直しましょう。 -
転倒予防
段差・滑りやすい床・暗い室内などにも注意を。
【まとめ】
腰椎の圧迫骨折は、小さな衝撃でも起こり得る骨のトラブルです。
「ただの腰痛」と思って放置してしまうと、治りが悪くなり、再発もしやすくなります。
痛みが長引く場合や、原因が思い当たらない腰痛がある時は、早めに医療機関や専門家へ相談しましょう。