
突発性難聴について
「朝起きたら片方の耳が聞こえにくい」
「耳がつまった感じがする」
そんな突然の聴こえの変化は、突発性難聴のサインかもしれません。
突発性難聴とは
突発性難聴とは、ある日突然、片方の耳(まれに両耳)が聞こえにくくなる病気です。
原因ははっきりとは解明されていませんが、内耳(音を感じ取る場所)に血流障害や神経の炎症が起こることで、聴覚の伝達がうまくいかなくなると考えられています。
主な症状
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片耳の急な難聴(ある日突然聞こえが悪くなる)
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耳のつまった感じ(耳閉感)
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耳鳴り(キーン、ジーという音)
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めまい、ふらつき
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音が響いたり、割れて聞こえる
これらの症状がある場合は、できるだけ早く耳鼻科を受診することが最優先です。
発症から早期(できれば3日以内)に治療を始めることで、回復の見込みが高くなります。
考えられる原因・背景
突発性難聴の直接的な原因は不明ですが、次のような要因が関係していると考えられています。
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ストレスや自律神経の乱れ
→ 血流が悪化し、内耳への酸素・栄養の供給が低下。 -
睡眠不足・過労
→ 内耳の神経が回復しにくくなり、聴覚の働きが低下。 -
ウイルス感染や免疫の異常
→ 内耳の炎症やむくみを引き起こすことがあります。 -
冷えや血行不良
→ 血液循環の滞りが、内耳のトラブルを助長します。
整体的な視点
突発性難聴は「耳の病気」ではありますが、実際には首・肩・あご・自律神経など、身体全体の影響を強く受けます。
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首や肩の筋緊張で、耳まわりの血流が悪くなる
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ストレスで交感神経が過剰に働き、内耳が緊張状態に
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あご(顎関節)の歪みで、側頭部の筋膜が硬くなる
このような全身的な緊張を整えることで、回復をサポートするケースも多く見られます。
セルフケア
突発性難聴は「病院での治療が第一」ですが、回復を助けるために次のようなケアが有効です。
1. 首・肩の血流を整える
首をゆっくり左右に傾け、深呼吸しながら軽くストレッチします。
1回15〜20秒を目安に、痛みのない範囲で行いましょう。
→ 首や肩の筋肉の緊張をゆるめることで、耳周辺の血流を促します。
2. 深呼吸で自律神経を整える
鼻から4秒吸って、口から6秒かけてゆっくり吐きます。
1日数回、意識して「呼吸のリズム」を整えましょう。
→ リラックス神経(副交感神経)が働き、内耳への血流が安定します。
3. しっかり休養・睡眠を取る
疲労や睡眠不足は回復を大きく妨げます。
夜更かしを避け、できるだけ早めに就寝するように心がけましょう。
まとめ
突発性難聴は、早期対応がとても重要です。
放置すると聴力が戻らないこともあるため、少しでも異変を感じたらすぐに耳鼻科を受診してください。
そのうえで、
・身体の緊張をゆるめる
・血流を整える
・ストレスを溜めない
こうした「全身から整えるケア」を取り入れることが、再発予防にもつながります。
リベルテ接骨院・整体院では、首やあご・自律神経など、耳に関係する全身バランスを整える施術を行っています。
「耳のつまりが取れない」「めまいを繰り返す」などのお悩みがある方は、ぜひご相談ください。